winmail.dat
『ワーニャ伯父さん!』原作・アントン・P・チェーホフ、脚本・くすきゆう、演
出・松浦友、枚方公園青少年センターにて。
演出してみたい作品なので興味深く拝見。やっぱりこの戯曲には惹きつけられま
す。脚色が加えられ、タイトルにも〈!〉が付け足されていますが、そんなイヤな感
じにはなっていなくて好感を持って、終始楽しく観ることができた。松浦氏の演出に
も楽しませてもらった。
ところが、なんというか、いちばん強く印象に残ったのは、俳優さんたち。遊劇体
に出演していただいたこともある氏田敦さんも含めて、どういえばよいのだろうか、
非常にアマチュアっぽいのである。アマチュアといっても、素人というのとは違っ
て、といって俳優の存在感ともたたずまいが違って、俳優っぽい振付の演技風、とで
も形容したらよいのか、うーん、微妙な演技なのである。たとえば俳優養成所的なと
ころで学ぶテクニックとは基礎が異なるやり方とでもいったらよいのか。別の世界の
テクニックで演じているというか。俳優さんの出自に関連するのかな、それについて
は何ひとつ知らないのだけれど。じゃあ氏田さんはどうなの、って話になるが、う
ん、氏田さんはもともとこんな感じの芸風だったのかもしれない。出演者がみな、い
わゆる俳優の演技とは違う地平にいて、そのアンサンブルが私には新たなものと感じ
させられ、深く興味を持ってしまった。それとも、そもそもあの演技は、演出の意向
だったのだろうか。
とにかく、今まで感じたことのないタイプの新鮮さだったのですよ。
2020年02月25日
23日(意外と良い。)
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仕事での移動で新幹線に乗ったんですけれど、ビックリするほど空いていました。
三連休の中日なのに。今までは連休なんかだと大混雑だったのに。
京都の街中も空いておりますね。東福寺の駅前も混雑していなかったし。事務所近
辺も夜中に大声の中国語が飛び交ったりしないし。
仕事での移動で新幹線に乗ったんですけれど、ビックリするほど空いていました。
三連休の中日なのに。今までは連休なんかだと大混雑だったのに。
京都の街中も空いておりますね。東福寺の駅前も混雑していなかったし。事務所近
辺も夜中に大声の中国語が飛び交ったりしないし。
22日(次回公演のタイトルを変更。)
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ずっと気にしていた次回公演のタイトルを変更。
『われわれは遠くから来た、そしてまた遠くへ行くのだ〜The Gunman And Other
Stories〜』から、
『われわれは遠くから来た(そしてまた遠くへ行くのだ)〜The Gunman And Other
Stories〜』に。
あんまり変わらないですけれど。読んだら同じですけど。ずっとね、〈来た〉と
〈そして〉の間に入る読点が気に障っていたのですよ。
ずっと気にしていた次回公演のタイトルを変更。
『われわれは遠くから来た、そしてまた遠くへ行くのだ〜The Gunman And Other
Stories〜』から、
『われわれは遠くから来た(そしてまた遠くへ行くのだ)〜The Gunman And Other
Stories〜』に。
あんまり変わらないですけれど。読んだら同じですけど。ずっとね、〈来た〉と
〈そして〉の間に入る読点が気に障っていたのですよ。
21日(矢代まさこさん。)
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最近、ちょっとだけ運が良い。何がといいますと、大好きな矢代まさこ先生の未読
マンガの入手においてです。今回は、推定16歳(1963年)の時に発表された『ジャン
グル・アンナ』と『ちょうちん峠』を入手、初読。
それぞれが「すみれ」、「虹」という貸本マンガ短編集に収められた一編です。調べ
てみるとこの推定16歳の頃には短編15作、長編4冊を発表して、いよいよマンガ家と
して本格的に活動し始めた頃。なんという早熟。
14歳で「街」の入選作品として登場して以来、16歳から(たぶん中学卒業直後か
ら)、一気に、作品を発表し続けて35歳くらいまでの20年が、おおよその活動期間。
その後は徐々にフェード・アウトしてゆかれる。あまりに若くしての退場である。
震撼すべきは、私が度肝をぶちぬかれた傑作群のほとんどが、二十歳そこそこの年齢
のお姉さんが書いたものだったということだ。『ちびっこ聖者』や『おはぎのお嫁い
り』なんて傑作も19歳の時の作品だ。うかつにも今まで、その事実に気付いていな
かった。
矢代まさこ先生は、私より学年でいえば10学年の年長だ。二十歳そこそこであれだけ
の心理描写や、実験的なコマ割りをやってのけていたという、その先鋭さをもっとた
くさんの人に評価されてほしいし(されているのかな、私が知らないだけで)、新し
い少女マンガの、なんといったらよいのだろう、ぬり絵やデザイン画ではない、生き
生きとした生活感のあるキャラクターを生み出したその才能を、もっと世に知らしめ
て、大いなる再評価を促したいと考えるのですが(私に何ができる)。
最近、ちょっとだけ運が良い。何がといいますと、大好きな矢代まさこ先生の未読
マンガの入手においてです。今回は、推定16歳(1963年)の時に発表された『ジャン
グル・アンナ』と『ちょうちん峠』を入手、初読。
それぞれが「すみれ」、「虹」という貸本マンガ短編集に収められた一編です。調べ
てみるとこの推定16歳の頃には短編15作、長編4冊を発表して、いよいよマンガ家と
して本格的に活動し始めた頃。なんという早熟。
14歳で「街」の入選作品として登場して以来、16歳から(たぶん中学卒業直後か
ら)、一気に、作品を発表し続けて35歳くらいまでの20年が、おおよその活動期間。
その後は徐々にフェード・アウトしてゆかれる。あまりに若くしての退場である。
震撼すべきは、私が度肝をぶちぬかれた傑作群のほとんどが、二十歳そこそこの年齢
のお姉さんが書いたものだったということだ。『ちびっこ聖者』や『おはぎのお嫁い
り』なんて傑作も19歳の時の作品だ。うかつにも今まで、その事実に気付いていな
かった。
矢代まさこ先生は、私より学年でいえば10学年の年長だ。二十歳そこそこであれだけ
の心理描写や、実験的なコマ割りをやってのけていたという、その先鋭さをもっとた
くさんの人に評価されてほしいし(されているのかな、私が知らないだけで)、新し
い少女マンガの、なんといったらよいのだろう、ぬり絵やデザイン画ではない、生き
生きとした生活感のあるキャラクターを生み出したその才能を、もっと世に知らしめ
て、大いなる再評価を促したいと考えるのですが(私に何ができる)。