なんとなくぼーっとしていたらふと思い出した。だれに頼まれたわけでもなく、遊
劇体で上演するには不向きなタイプの、なんとなくぼーっと書いてしまった戯曲が
あったなあ、と。どちらかといえばエンタメ系というか商業演劇っぽいの。登場人物
も多いの。その間の経緯はこのブログにも記していたなあ。だいぶん昔だなあ。一気
に書いたんだよなあ。ああ、いつもそうか。
書いたけど、まだ誰にも読んでもらっていない。この世に存在しないと同じありさ
ま。遊劇体では上演が難しく、愛人に孕ませたような戯曲。まだ認知されていないん
だな。上演したら3時間を超える大作。と思って探し出してみたら、いつもの書き方
で50枚ちょうど。400字詰め原稿用紙に換算したら125枚。ということは、まあだいた
い2時間10分くらいか。
なんで突然こんなことを書いてるかといいますと、次回作の『われわれは遠くから
来た(そしてまた遠くへ行くのだ)〜the gunman and other stories〜』は、まだ書
き始めるには早すぎますし、4月に入って中旬も過ぎ、お尻に火が点きそうになって
からやっと書き始める、というのがベストな状態である、ということになっておりま
すので、それまでの期間を利用して、この未発表戯曲を書き直してみようかな、と
思ったわけです。
まあ、思っただけで、どうするかはワカリマセンけど。中古レコード店が繁忙期な
ので。でも、その戯曲『金色夜叉ヶ池〜鏡太郎と師紅葉〜』を、いつかは何とかして
やらないと。