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8年目になるとはわれながら驚きました。時間の経つのは早いなあ。光陰矢の如しは
大げさすぎますが。今年度から私は、発表公演自体を目標とした講座と割り切ること
にしました。マインドのマイナー・チェンジにすぎませんが。
で、初日の今日は、私としましては、上演台本の決定が目標。私が提案させていただ
いた2曲、昨年度に続いてとなる『灯灯ふらふら』の斬新な新演出による再演と、一
昨日に書き終えたばかりの新作『なんじゃ主水』のリーディング上演の、どちらを選
ぶか、という二者択一はなかなかむつかしい。あ、どっちも私の戯曲です、すみませ
ん。
受講のみなさんに選んでいただく決定打がないまま、私は『なんじゃ主水』の本読み
を始めました。時間の関係で43枚あるうちの23枚目までで終了。まだ、初稿ともいえ
ない下書きレヴェルですが、昨日、最初の10枚だけ、1回目の推敲は済ませていま
す。
本読みをしながら、この台詞いらないな、と思ったり、いくつもの変換ミスに気づい
たり、ああ書き直したいという台詞がいくつもいくつもあったりもしましたが、意外
なことに、いつもはへこむ最初の本読みであるのに、へこむどころか、オモシロいな
あ、これはなかなかのもんだなあ、と感じました。内心では実は、『ほたる』や『空
のトリカゴ』や『遠くから遠くへ』や『灯灯ふらふら』など、最近の一連の作よりオ
モシロいものになっているかもしれないぞと自負していたわけですけれど、それが確
信めいたものになりました。
それで、『なんじゃ主水』のリーディング上演とすることに、半ば強引に、決めさせ
ていただきました。斬新な新演出による『灯灯ふらふら』も捨てがたいんですけれど
ね。
オモシロいと感じたのには、理由があると思います。6月13日のブログに書いたよう
に、ギリシア劇の作劇手法である、三一致の法則に則って書いた戯曲ですし、内容も
シンプルでわかりやすいのです。
1週間後までに、全体の推敲を済ませ、上演用台本にしなければなりません。