第30回OMS戯曲賞敗退で、最終候補となるも絶賛11連敗中により、この世の地獄を見
ているというわけではありませんです。9連敗したところの一昨年あたりで、あきら
かに達観してしまっていて、昨年も、今年も、日常のひとつの景色にすぎず、〈残念
会〉というイヴェントが開催できてよかったなあ、という感じです。
1960年、新東宝、脚本・中川信夫+宮川一郎、監督・中川信夫。オリジナル『地獄』
です。この後、2回リメイクされており、昨日の〈なめくじ酒場〉での上映作は、2回
目のリメイク作になります。
石井輝男監督の作品と、どちらが、となりますと、ドラマの質や俳優の演技など、当
然のごとくコチラの方が優れている、と言わざるを得ませんが、私としましては、ど
ちらも〈好き〉です。天地茂さんをこの世の地獄にひきずり込む、メフィストフェレ
ス的な役割の沼田曜一さんの演技は、すさまじいのひとことですね(楽しそう)。