2024年03月22日

21日(『青春ジャック 止められるか、俺たちを 2』を観た。)

winmail.dat
2024年、若松プロダクション、脚本+監督・井上淳一、シネ・リーブル梅田にて。

映画に自分の青春をジャックされたひとたち。映画が好きで好きでたまらない人間の
その衝動は、だれにも止められない。タイトルを翻訳するとそんな感じ。映画愛にあ
ふれた、これは青春映画。若いふたりだけでなく、監督も支配人などいい大人も青春
まっしぐらだ。ラストがファンタジーと化すのも賛否があるかもしれないけれど、私
は良しとしたい。あの世からの誘いに応える若松孝二監督の哀愁。絵としてカッコい
いシーンだった。

凄い映画ではないかもしれないが、良い映画だ。寅さんみたいに。



私は、87年末か88年の初頭に、若松孝二監督と仕事をさせてもらったことがある。私
の人生における宝物の時間のひとつかもしれない。打ち合わせかなにかで、まだ移転
して間もない同志社大学の京田辺キャンパスまで連れてゆかれて、そこの学食でたし
か、五目そばをごちそうになった。宿泊のホテルの部屋では、当時は見てはいけない
(?)郵便物を見せていただいて、ヘェーッと驚いた記憶がある(映画のなかでは、
電話でのアレ関係のものだ)。今でもその時にいただいた(買ったような気もする)
サイン入りの「俺は手を汚す」が、何度も読み返されて、書棚にある。
posted by yu-gekitai at 11:59| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月17日

17日(こんな夢をみた!)

映画のタイトルじゃないです。

こんな夢。もう来週にも大学入試の受験日が迫っている私。問題集を解いてみるが、
ほとんどワカラナイ。いまさら勉強するにも、もう日数がない。なにも手が付けられ
ない。途方に暮れる私。

目が覚めて納得。なんでこんな夢をみたのか。大学入試、を、台本書き、に、置き換
えてください。



いや、台本は書けるんですよ。書き始めていないだけ。書き始めないうちに、さらに
また、書こうとしている内容に大きな変化がありました。もはやストーリーは無く
なってしまった。ストーリーもない独白ばかりの内容なのに、60分でまとめるつもり
が90分くらいのサイズになってしまった。アタマのなかではですけれど。ホントにど
うなるのか、不安が大きくて、書き始められないのです。フィクション!
posted by yu-gekitai at 08:39| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

16日(熊取町文化ホール・公民館竣工記念式典に参加した、そしてこけらお通し公演を観た。)

winmail.dat
レッド・カーペットに上がってテープ・カットとか、紹介されて登壇しての一声あい
さつ、とか。来賓として招かれました。文化会館開館事業アドバーザーという人とし
て。こっぱずかしかったです。実は昨晩、泥酔の上、どこかに激突! 顔面に9セン
チの裂傷、全身打撲、立つのも座るのも歩くのもやっと、という状態で、辛かったで
す。もう酒は呑みません。

こけら落とし公演は、まずは第一部、能楽「高砂」式典後、観客の目の前で、平台を
べた置きで組んで、能舞台と橋懸りを作っていました。その行為をさらすということ
は、とてっも良いことだと思いました。裏方さんの仕事をね。できあがったものは、
遊劇体の舞台と同じやないかいっ、っと自分の中でツッコミを入れておりました。

電動式のセンター振り分けの幕が綴じて、仮設能舞台をバラしたあと、第二部は、和
太鼓のグループによる演奏、大阪体育大学ダンス部の演技、地元のバレエ教室の発表
という流れでした。痛がる身体をかかえつつ、楽しい時間でした。

熊取町文化ホールの愛称は、キテーネホール、公民館のそれは、かむかむプラザ。キ
テーネホール、席数382、観客席も心地よく、観やすいい空間、奥行きもあり、舞台
袖も余裕がある。でも、演劇やるのはどうかな、という気配、理由は、・・・まあ、
いいでしょう、問われれば答えます。
posted by yu-gekitai at 08:26| 京都 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月11日

10日(劇団第一主義を観た。)

winmail.dat
『いかけしごむ』作・別役実、演出・沢渡健太郎、スタジオ・ガリバーにて。

別役さんの芝居はムツカシイ、ということが、小劇場の世界では定説になっているら
しい。私も、そんな言説を聞いたことが確かにある。でも、なぜか演ってみたくな
る。そんな戯曲なのだろう。あ、こんなことを書いている私は、役者デビューが『堕
天使』。それから『雰囲気のある死体』を養成所の発表公演で演出したこともある。
どんなに手強いかは経験済み。たくさんの残念作も観てきた。

沢渡さんの演出は、さすがに手堅く、戯曲に張り巡らされた陥穽からは巧みに逃れて
いて、観やすかった。そして、わかりやすかった。この戯曲をして、わかりやすかっ
た、と言わしめるということは、別役作品演出の、まれな成功例といってよいのかも
しれない。

ああしていればダメだったろう、こうしてしまったら散々なものになったろう、とい
う次元からは軽々と飛翔してみせてくれた。
posted by yu-gekitai at 09:39| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする