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2024年、若松プロダクション、脚本+監督・井上淳一、シネ・リーブル梅田にて。
映画に自分の青春をジャックされたひとたち。映画が好きで好きでたまらない人間の
その衝動は、だれにも止められない。タイトルを翻訳するとそんな感じ。映画愛にあ
ふれた、これは青春映画。若いふたりだけでなく、監督も支配人などいい大人も青春
まっしぐらだ。ラストがファンタジーと化すのも賛否があるかもしれないけれど、私
は良しとしたい。あの世からの誘いに応える若松孝二監督の哀愁。絵としてカッコい
いシーンだった。
凄い映画ではないかもしれないが、良い映画だ。寅さんみたいに。
私は、87年末か88年の初頭に、若松孝二監督と仕事をさせてもらったことがある。私
の人生における宝物の時間のひとつかもしれない。打ち合わせかなにかで、まだ移転
して間もない同志社大学の京田辺キャンパスまで連れてゆかれて、そこの学食でたし
か、五目そばをごちそうになった。宿泊のホテルの部屋では、当時は見てはいけない
(?)郵便物を見せていただいて、ヘェーッと驚いた記憶がある(映画のなかでは、
電話でのアレ関係のものだ)。今でもその時にいただいた(買ったような気もする)
サイン入りの「俺は手を汚す」が、何度も読み返されて、書棚にある。
2024年03月22日
2024年03月17日
17日(こんな夢をみた!)
映画のタイトルじゃないです。
こんな夢。もう来週にも大学入試の受験日が迫っている私。問題集を解いてみるが、
ほとんどワカラナイ。いまさら勉強するにも、もう日数がない。なにも手が付けられ
ない。途方に暮れる私。
目が覚めて納得。なんでこんな夢をみたのか。大学入試、を、台本書き、に、置き換
えてください。
いや、台本は書けるんですよ。書き始めていないだけ。書き始めないうちに、さらに
また、書こうとしている内容に大きな変化がありました。もはやストーリーは無く
なってしまった。ストーリーもない独白ばかりの内容なのに、60分でまとめるつもり
が90分くらいのサイズになってしまった。アタマのなかではですけれど。ホントにど
うなるのか、不安が大きくて、書き始められないのです。フィクション!
こんな夢。もう来週にも大学入試の受験日が迫っている私。問題集を解いてみるが、
ほとんどワカラナイ。いまさら勉強するにも、もう日数がない。なにも手が付けられ
ない。途方に暮れる私。
目が覚めて納得。なんでこんな夢をみたのか。大学入試、を、台本書き、に、置き換
えてください。
いや、台本は書けるんですよ。書き始めていないだけ。書き始めないうちに、さらに
また、書こうとしている内容に大きな変化がありました。もはやストーリーは無く
なってしまった。ストーリーもない独白ばかりの内容なのに、60分でまとめるつもり
が90分くらいのサイズになってしまった。アタマのなかではですけれど。ホントにど
うなるのか、不安が大きくて、書き始められないのです。フィクション!
16日(熊取町文化ホール・公民館竣工記念式典に参加した、そしてこけらお通し公演を観た。)
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レッド・カーペットに上がってテープ・カットとか、紹介されて登壇しての一声あい
さつ、とか。来賓として招かれました。文化会館開館事業アドバーザーという人とし
て。こっぱずかしかったです。実は昨晩、泥酔の上、どこかに激突! 顔面に9セン
チの裂傷、全身打撲、立つのも座るのも歩くのもやっと、という状態で、辛かったで
す。もう酒は呑みません。
こけら落とし公演は、まずは第一部、能楽「高砂」式典後、観客の目の前で、平台を
べた置きで組んで、能舞台と橋懸りを作っていました。その行為をさらすということ
は、とてっも良いことだと思いました。裏方さんの仕事をね。できあがったものは、
遊劇体の舞台と同じやないかいっ、っと自分の中でツッコミを入れておりました。
電動式のセンター振り分けの幕が綴じて、仮設能舞台をバラしたあと、第二部は、和
太鼓のグループによる演奏、大阪体育大学ダンス部の演技、地元のバレエ教室の発表
という流れでした。痛がる身体をかかえつつ、楽しい時間でした。
熊取町文化ホールの愛称は、キテーネホール、公民館のそれは、かむかむプラザ。キ
テーネホール、席数382、観客席も心地よく、観やすいい空間、奥行きもあり、舞台
袖も余裕がある。でも、演劇やるのはどうかな、という気配、理由は、・・・まあ、
いいでしょう、問われれば答えます。
レッド・カーペットに上がってテープ・カットとか、紹介されて登壇しての一声あい
さつ、とか。来賓として招かれました。文化会館開館事業アドバーザーという人とし
て。こっぱずかしかったです。実は昨晩、泥酔の上、どこかに激突! 顔面に9セン
チの裂傷、全身打撲、立つのも座るのも歩くのもやっと、という状態で、辛かったで
す。もう酒は呑みません。
こけら落とし公演は、まずは第一部、能楽「高砂」式典後、観客の目の前で、平台を
べた置きで組んで、能舞台と橋懸りを作っていました。その行為をさらすということ
は、とてっも良いことだと思いました。裏方さんの仕事をね。できあがったものは、
遊劇体の舞台と同じやないかいっ、っと自分の中でツッコミを入れておりました。
電動式のセンター振り分けの幕が綴じて、仮設能舞台をバラしたあと、第二部は、和
太鼓のグループによる演奏、大阪体育大学ダンス部の演技、地元のバレエ教室の発表
という流れでした。痛がる身体をかかえつつ、楽しい時間でした。
熊取町文化ホールの愛称は、キテーネホール、公民館のそれは、かむかむプラザ。キ
テーネホール、席数382、観客席も心地よく、観やすいい空間、奥行きもあり、舞台
袖も余裕がある。でも、演劇やるのはどうかな、という気配、理由は、・・・まあ、
いいでしょう、問われれば答えます。
2024年03月11日
10日(劇団第一主義を観た。)
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『いかけしごむ』作・別役実、演出・沢渡健太郎、スタジオ・ガリバーにて。
別役さんの芝居はムツカシイ、ということが、小劇場の世界では定説になっているら
しい。私も、そんな言説を聞いたことが確かにある。でも、なぜか演ってみたくな
る。そんな戯曲なのだろう。あ、こんなことを書いている私は、役者デビューが『堕
天使』。それから『雰囲気のある死体』を養成所の発表公演で演出したこともある。
どんなに手強いかは経験済み。たくさんの残念作も観てきた。
沢渡さんの演出は、さすがに手堅く、戯曲に張り巡らされた陥穽からは巧みに逃れて
いて、観やすかった。そして、わかりやすかった。この戯曲をして、わかりやすかっ
た、と言わしめるということは、別役作品演出の、まれな成功例といってよいのかも
しれない。
ああしていればダメだったろう、こうしてしまったら散々なものになったろう、とい
う次元からは軽々と飛翔してみせてくれた。
『いかけしごむ』作・別役実、演出・沢渡健太郎、スタジオ・ガリバーにて。
別役さんの芝居はムツカシイ、ということが、小劇場の世界では定説になっているら
しい。私も、そんな言説を聞いたことが確かにある。でも、なぜか演ってみたくな
る。そんな戯曲なのだろう。あ、こんなことを書いている私は、役者デビューが『堕
天使』。それから『雰囲気のある死体』を養成所の発表公演で演出したこともある。
どんなに手強いかは経験済み。たくさんの残念作も観てきた。
沢渡さんの演出は、さすがに手堅く、戯曲に張り巡らされた陥穽からは巧みに逃れて
いて、観やすかった。そして、わかりやすかった。この戯曲をして、わかりやすかっ
た、と言わしめるということは、別役作品演出の、まれな成功例といってよいのかも
しれない。
ああしていればダメだったろう、こうしてしまったら散々なものになったろう、とい
う次元からは軽々と飛翔してみせてくれた。