2020年02月25日

24日(YOU-PROJECTを観た。)

winmail.dat
 『ワーニャ伯父さん!』原作・アントン・P・チェーホフ、脚本・くすきゆう、演
出・松浦友、枚方公園青少年センターにて。

 演出してみたい作品なので興味深く拝見。やっぱりこの戯曲には惹きつけられま
す。脚色が加えられ、タイトルにも〈!〉が付け足されていますが、そんなイヤな感
じにはなっていなくて好感を持って、終始楽しく観ることができた。松浦氏の演出に
も楽しませてもらった。

 ところが、なんというか、いちばん強く印象に残ったのは、俳優さんたち。遊劇体
に出演していただいたこともある氏田敦さんも含めて、どういえばよいのだろうか、
非常にアマチュアっぽいのである。アマチュアといっても、素人というのとは違っ
て、といって俳優の存在感ともたたずまいが違って、俳優っぽい振付の演技風、とで
も形容したらよいのか、うーん、微妙な演技なのである。たとえば俳優養成所的なと
ころで学ぶテクニックとは基礎が異なるやり方とでもいったらよいのか。別の世界の
テクニックで演じているというか。俳優さんの出自に関連するのかな、それについて
は何ひとつ知らないのだけれど。じゃあ氏田さんはどうなの、って話になるが、う
ん、氏田さんはもともとこんな感じの芸風だったのかもしれない。出演者がみな、い
わゆる俳優の演技とは違う地平にいて、そのアンサンブルが私には新たなものと感じ
させられ、深く興味を持ってしまった。それとも、そもそもあの演技は、演出の意向
だったのだろうか。

 とにかく、今まで感じたことのないタイプの新鮮さだったのですよ。
posted by yu-gekitai at 11:09| 京都 ☁| Comment(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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