2024年01月28日

23日(『白昼の通り魔』を観た。)

1966年、松竹映画、原作 武田泰淳、脚本 田村孟、監督 大島渚。犯罪をあつかった
ドラマだけど、ミステリーという感じはしない。犯人と、犯人と関係を持った2人の
女との、三角関係のひりひりする心理劇。農村と都会の対比、生き残る者と死んでゆ
く者。死を選びながら2度も生き残った主人公の、生命力の力強さが、戦後の日本の
新しい風景とつながるのかもしれない。

テンポの良い展開、カットバックの多用、異常なクローズ・アップ、モノクロ映像の
光と影、鏡の意味ありげな使用など、演出が尋常でない。
posted by yu-gekitai at 16:07| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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