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2024年、若松プロダクション、脚本+監督・井上淳一、シネ・リーブル梅田にて。
映画に自分の青春をジャックされたひとたち。映画が好きで好きでたまらない人間の
その衝動は、だれにも止められない。タイトルを翻訳するとそんな感じ。映画愛にあ
ふれた、これは青春映画。若いふたりだけでなく、監督も支配人などいい大人も青春
まっしぐらだ。ラストがファンタジーと化すのも賛否があるかもしれないけれど、私
は良しとしたい。あの世からの誘いに応える若松孝二監督の哀愁。絵としてカッコい
いシーンだった。
凄い映画ではないかもしれないが、良い映画だ。寅さんみたいに。
私は、87年末か88年の初頭に、若松孝二監督と仕事をさせてもらったことがある。私
の人生における宝物の時間のひとつかもしれない。打ち合わせかなにかで、まだ移転
して間もない同志社大学の京田辺キャンパスまで連れてゆかれて、そこの学食でたし
か、五目そばをごちそうになった。宿泊のホテルの部屋では、当時は見てはいけない
(?)郵便物を見せていただいて、ヘェーッと驚いた記憶がある(映画のなかでは、
電話でのアレ関係のものだ)。今でもその時にいただいた(買ったような気もする)
サイン入りの「俺は手を汚す」が、何度も読み返されて、書棚にある。
2024年03月22日
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