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脚本+監督・近浦啓、共同脚本・熊野桂太、2023年、製作・グレイテプス、配給・
ギャガ。
残酷な愛のドラマだ。ハッピーエンドのその後を描いたような。不明のことがあきら
かになってゆく過程がえがかれ、サスペンスに満ちている。そのひとつひとつが悲し
く、愛おしい。心が震える。号泣ポイントがあるが、持ちこたえた。
私にとっては、大のつく傑作だが、観る人によっては賛否がわかれるだろうな。
UPLINK京都にて。
2024年08月07日
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私はこの映画を、タルコフスキーの映画を観ているような錯覚をしながら、客席に座っていました。ラストのタイトルバックを見て、それが正しかったように思いました。外国語なのです。フリガナのごとく小さく日本語でも表記されていたかもしれませんが。
この映画は、日本であって日本ではないどこかの国のモノガタリのように見えてくるのです。終始、日本国内での生活感覚がないのです。ゆえに、海外でも受け入れられやすいのではないでしょうか。監督はそのことを意識して創作したのでは、なんて思ったりしました。
このことは、この映画を語るにあたって重要なことかもしれないと気が付いて、ここに書き足しました。