ほとんど使っていない、というか使えない状態の、本とレコードであふれかえった自
室がある。何年も以前から、リヴィングルームのパソコンに向かってが、仕事場に
なっている。その、ゴミ屋敷めいた自室で、ちょっと、他愛のないものを探してい
た。そしたら、見覚えのない台本が出てきた。私の字だ。手書きである。タイトルの
下に、キタモトマサヤと書いてある。え? 未上演戯曲か! と驚いた。『演劇の作り
方』というタイトルで、登場人物は女の子ばかり。ぱらぱらと読んでも、覚えがな
い。何枚か読みすすめて、ラストシーンを確認したりしたら、やっと合点がいった。
私は、というか遊劇体は、約8年くらい、鏡花さんをはじめとして、既成の戯曲ばか
りで公演を続けていた。私はその間、戯曲を全く書いていないということになってい
るが、実は、高校生のための台本を5曲ほど書き下ろしているのだった。そのうちの
ひとつだった。記憶が甦ってきた。確かアレは良い舞台だった。オモシロかった。捨
てるのが惜しいな。どうしよう。
以下、絶賛稽古中です。良い舞台どころか、すごい舞台になりそうな予感。
朗読劇『あのころはフリードリヒがいた』(岩波書店・刊)
作 ハンス・ペーター・リヒター
訳 上田真而子
上演台本+演出 キタモトマサヤ
第4回大阪演劇見本市「垣根を越えて!〜Across The Border〜」
3月30日(日)
第1部 13時開演
第2部 16時30分開演
扇町ミュージアムキューブ CUBE01にて
一人芝居『レビー隊長とMr.パーキンソン』
作 イシワキキヨシ、演出+出演 井之上淳
との抱き合わせで。
2025年03月04日
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