2025年07月22日

22日(「伝承横山音頭大会」公演まで、あと5日。)

迫ってきました。



伝承横山音頭大会〜熊取の盆踊りで歌われる横山音頭とは?〜



熊取町内の各地区の盆踊り大会で歌い継がれてきた〈横山音頭〉。

子供の頃、60年も昔の私の記憶です。割れたスピーカーから響き渡る音頭に導かれ、
提灯のうすぼんやり光る道筋を歩むと、暗がりのその先の闇とともに、盆踊りの櫓が
姿を現わします。それは異次元体験。そこは非日常の空間でした。仮装大会での異形
の人びとの姿が今も瞼の裏に焼き付いています。寝床に入ってからも明け方まで遠く
聴こえる音頭が、寝苦しい盛夏の子守歌でもありました。

私は、熊取に生まれたのに、2006年になるまで、その音頭の呼称すら知らずにいまし
た。それは20歳からの25年間、熊取を離れて暮らしたので、知る機会がなかったとい
うことかもしれません。

〈横山音頭〉は、江戸時代末期から明治時代にはすでに歌われていたということで
す。堺市南部から泉佐野市南部までの山に面した地域(ゆえに横山)に分布したらし
いのですが、現在では熊取町全域と貝塚市山間部の一部でのみに残っているだけなの
だそうです。生物において絶滅危惧種という言い方があるように、伝統芸能としては
まさに、消滅の危機に瀕しているのではと憂うばかりです。

伝承、ということばがあります。社会や集団のなかで、風習や芸能を受け継いで後世
に伝えていく、という意味です。今回、横山音頭を披露してくださる河合一良さん
は、熊取ゆうゆう大学の講座などでも、〈伝承横山音頭〉と称して後進の指導に当た
られておられます。

みなさん、今一度〈横山音頭〉とはなんなのか、熊取町文化ホールに確かめにきませ
んか?

この夏の盆踊りが今までとは一味違って感じられるようになるかもしれません。



7月27日(日)

14:00開演(13:30 開場)

熊取町文化ホールにて

入場無料・申込不要



第1部 横山音頭研究者による鼎談(となっておりますが、実際には、横山
音頭音頭取り名人と横山音頭愛好家によるよもやま話)

第2部 横山音頭盆踊り振り付けレクチャー

第3部 横山音頭口演「阿波の鳴門 八つ目 順礼子別れ唄の段」



音頭 河合一良+河合慶治

囃子 阪上知子+平井愛弓

踊り子 みえの会

振付指導 中西実恵



企画+構成 キタモトマサヤ



入場無料ですので、チケットが何枚売れたとかありませんし、予約申込も不要にた
め、どれだけのお客さまがきてくださるか、まったく予想がつきません。

観客席がガラガラ、という悪夢に苛まれて、眠れない日々をおくっています。



どうぞお時間があればよろしくお願いします。
posted by yu-gekitai at 09:11| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | キタモトのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック