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『横切るひとり、見つめるひとり、なにもない空間』作+演出・岩崎正裕、アイホー
ルにて。
切ない芝居だと、私は感じた。怒り、をたたえたまま、静かに、作者の演劇人生を語
る。断片的に。アイホールの時代に起こった事象をのぞいては、真実なのかどうかは
わからない。きっと、舞台に放たれた時点でフィクションと化しているのだろう。
〈エンゲキ〉である。演劇でもなく、お芝居でもなく、パフォーマンスでもなく、表
現行為として突出するものを私は〈エンゲキ〉と記す。コトバ本来の意味でプログ
レッシヴでアヴァンギャルドなもの。現代演劇。まさにそれの良質な作品。自分で書
くのもちょっと、と思うけれど、私の創るもの、遊劇体のものに、いちばんの近似性
を感じる。それゆえだろうか、素晴らしく感動的であったが、くやしい気持ちにもさ
せられた。くやしい、というのはイチバンのほめ言葉である。
2025年12月14日
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